Vol.26

帰国が近づき最後の追い込みに入るので、ここでインド調査日記いったん終了します。


何かネタがあれば更新すかもしれませんが・・・
10月末閉鎖予定です。

短い間のお付き合いでしたが、ありがとうございました。 

JS



『最近の食事』


朝 チャイとサモサもしくはホットサンド。
昼 パルシー料理(拝火教徒の料理、他のインド料理に比べてマイルドな料理)。
夜 ビールとシシカバブ(インスラム系の羊料理)もしくはチキンティッカ(鳥のから揚げのスパイス風味)。


時々、Subwayにてツナサンドを食ったりしてます。
日本でも食べたことがあるっていうだけで、癒されたりするもののようです。



そういえば、最近ビールを一日に中ビン2本飲んでます。
毎日1リットルのビールを飲んでいることに。
太ってるのかと思いきや、どうやら消費カロリーの方が多い様子。
確かに、この蒸し暑いなかで活動するのは相当カロリーを消費している気がする。


インドでビールは500ccで35ルピー(酒屋店頭価格)。日本円で80円弱。
レストランなどの店ではやや高くなりますが、200円前後。
体が強烈にビールを求めていて・・・毎日1リットル、飲んでます。
うーん。日本にいた時は、焼酎、日本酒が好きだったんだけど。
場所が違えば、おいしいお酒も違うということでしょうか?
インド人の間では、ラム酒をコーラで割ったものが人気があるらしい。
私もこれはおいしいと思う。


そういえば、いやゆるスパイスのこってり効いたカレーというのを避けている。
うーん。インド料理は好きなんだけどね。
でも、やはり、お腹は日本人。
なかなか、スパイスフードを毎日受け付ける体にはならないようです。


アルコールは毎日受け付けるのですが・・・



あ、日本の関係者各位へ・・・日本では節酒します・・・これ以上お酒で失敗したくないので。




『男は女に、女は男に気をつけろ』


調査の協力者が去り、またインドで一人調査をすることになった。
今まで未経験ゆえ、かなり痛い目にあったりもしたが、彼らからノウハウを学んだ今なら俺はやれる!!
すっかり自信を取り戻して調査地へ向かいました。


絶やさぬ笑顔・・・すっかり板についたものです。
何があっても動ずることなく、笑顔が出るようになりました。
たとえ水を掛けられても、子供にたかられても・・・


さあ、今日もがんばるぞ・・・と。


団地の調査を行っていると、いろんな人に話しかけられます。
昔の私なら調査の邪魔になるので、あからさまに機嫌の悪そうな態度をとったことでしょう。
今の私は笑顔で受け答えしています。


今日の私の笑顔は、いつもより輝いていたのでしょうか?
年頃の女性が周りに集まってきました。
みんな興味津々のまなざし・・・
「いやぁ、まいったなぁ、俺に惚れるなよ」
などとトボケタことを思いながら、彼女達との会話をしています。
写真を撮ってって?
仕方ないなぁ・・・って、あれ、背景にあるのは・・・お寺?
え、今、祭りなの?ああ、それでみんな、集まって踊ってたんだ・・・へぇ・・・


祭り・・・一種のトランス状態・・・年頃の女性・・・集団心理・・・


やぁ、インドの女性も暴走するんですねぇ・・・
最初、ベタベタと触ってきた程度だったんですが、だんだんエスカレートして、服は引っ張るわ、あちらこちらに引き釣りまわされるわ・・・
「い、いや、あの祭りに参加するために来たんじゃなくて、調査・・・あ、そんなとこ触らないで・・・って、いやん、服とか破かないで・・・うわぁぁぁぁ・・・いやぁぁぁ・・・・」


命からがら、なんとか逃げ出しました。
帰途、ボロボロになった私を、道行く人が心配して話しかけくれます。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です」
笑顔で返そうとしたけれど、涙が止まりません。
まさか女性に襲われたなんて・・・


母さん、私、ヨゴレチャッタ・・・・




『話を聞いて』


調査をする際には、相手を理解しようとすると同時に相手から理解されることが大事と、ある先生がおっしゃっておられました。


私も、最初はコソコソと調査していたのですが、今はできるだけ、堂々と調査して、住民の方々からの質問には気持ちよく答えるようにしています。
そうすると、結構、協力的にせっしてくれる人が多くなるのです。
これは、大きな教訓です。


さて、今日も建物の調査をしていたわけですが、住民の男性が
「何してるの?」と不審なものを見る目で尋ねてきます。
昔の私なら怖気づいたでしょうが、今では笑顔で
「私は建築の学生で、日本からこうした古い居住の建物の研究で来たんです。」
と答えます。


「それじゃ、中を見せてあげるよ」


やった、この人すごく協力的な人だ!!


こういう人が時々いて、すごく助かります。


その男性の後を付いていくと、
「こいつ、俺の友達の日本人のJっていうんだ。」
って私のコトを紹介している。
いや、初対面でさっき会ったばっかりじゃん。
「俺の弟のXXXっていうんだ。なんか話してくれよ」
って、いきなり弟を紹介されて、何か話せっていわれても、お元気ですか?くらいしか言えないし。
いや、あの、紹介は良いから建物の調査したいんだけど・・・


「俺の母さん紹介してあげるよ」
いや、だから、建物の調査をしたいんだけど・・・

「今度は俺のおじさん紹介してあげる」
へぇ、親戚とかみんな近所に住んでいるんだぁ。ってあのー、建物のこと忘れてない?

「えーと、次は隣に住んでるタクシー運転手を紹介してあげる」
だから、あの、建物の調査で来たんだって・・・もう人の紹介は良いって・・・


「あ、ウチの神様紹介するよ」
いい加減にしてくれぇぇぇ。
お願いだから、建物に連れて行って・・・!!


建物の調査に来ているって言ってるのに、なかなか本題には進めない。
私のデジカメのデータには、なぜか無意味に、インド人の顔写真や神様のデータが蓄積されていきます。


※インドの人は時々、私の話を聞いてくれません。
相互理解にはもうちょっと時間がかかりそうです。


※インドの人は時々無意味に、私をいろんな人に紹介してくれます。
そんなに一度に紹介されても覚えきれないし、なぜ紹介されているのかもわかりません。


※インドでの調査は無駄8本題2くらいの割合と考えた方がよさそうです。
なかなか調査が進まなくても、あせらない、あせらない、一休み、一休み。



『海外での悩み事』


日本人は、どうも若い外見から、ロリコンショタコン受けの良い民族だそうな。


自覚はなかったのですが、私もその、マニアといいますか、ショタコンと呼ばれる方々を惑わせる外見であるようです。
外国の女性からは、日本ではあまり言われない「かわいい」という形容詞が私によくつけられます。
どうも、その、口説かれるのとは違った、妙な扱い方をされることも多く、体をベタベタ触られたり、妙に強引な扱い方をされたり・・・


なんかいかがわしいペットのような扱いであるような・・・
どうもそっち系の人って、恋愛対象としてではなくて、”ペット”として人を見てるような気持ち悪さがある気がする・・・
愛のない、欲望のまなざしっていうんですかねぇ。
あまり気持ちの良いものではない視線を感じるのです・・・。


・・・もっとノーマルな人・・・カモーーーーン・・・。


って、ことで海外に関わりのある日本人の皆様、お気をつけあれ。