インド調査日記2002vol.8
12/7
朝からまともに調査らしく写真とりまくる。
しかし、何せ気温が高い。
一時間毎に休憩を取らなければ集中力がもたない。
それに、緊張感を保ってないとどんな目にあうかわからんし。
インドでは常に眉間にしわを寄せて、「俺に近づくな」ってオーラをかもし出すように(眉間にしわ寄せたらそんなオーラがでるのかって突っ込みはいらないです)している。
日本みたいに油断顔では歩けんなあと思う。
夕方に、警察にお世話になったときに通訳してくれた人の家に招待されたので伺うことにする。
いや、警察の人ヒンドゥ語しかできなくて・・・片言ならともかく事情徴収に耐えられるほどのヒンドゥ語はさすがに無理。そこで、近所のオフィスの人に英語に通訳してもらっていた。
オフィスで気が付くべきだったんです。
「カシミール政府観光局」の看板
(※カシミールはただいま紛争中です)
「ブッシュってサダム・フセインやオサマにびびってるよね」
(※このときオサマが誰のことを指しているのか?だったのですが・・・ビンラディン・・・しかいないよねぇ・・・)
そ、そういえば心なしか、ひげとかビン・ラディン意識とかされています?
怖くてそんなこと聞けるはずもない。
どうやら、かなり複雑な背景を持っておられる方のうえ、彼は厳格なイスラム教徒でした。
紛争を避けてムンバイに来ているそうな・・・。
しかも、お父さんを紛争で亡くされてる・・・
ディープだ・・・。
あんまりイスラム教に詳しくないのでなにがタブーなのかあんまりよくわかんない。
そ、そういえば日本ってアメリカと同盟国になるんだっけ?
え、て、敵対国?!
俺、ひょっとして狙われてる?
みっともなく殺されるくらいなら、いざとなったら日本男児らしくハラキリをごらんにいれてさしあげるぜ、くらいに覚悟を決めて彼のお宅へ向かいました。
(※自分のご先祖は武士ではなくお坊さんだったらしいのですが)。
かなり妄想は膨らんでいたのですが、意外と普通な家庭に招待されました。
しかも、かなり親切にお土産とかもいただきました。
(カシミールの民族衣装(なぜか女性用でしたが・・・))
でも、やはり部屋の配置とかイスラムの人達に配慮されたつくりなっていて、外部の人が女性の部屋が伺えないようになってたりとか、興味深かったです。
そして、息子さんが帰ってきたのですが・・・
胃を壊しているらしいが・・・ビンラディンそっくり!!
「似てるねぇ」とはさすがにいえませんでしたけど。
泊めていただいたのですが、何故かその家族と雑魚寝でした。
何故か、そこのご主人とダブルベットで添い寝・・・
ちょっと、ビビりましたけど、朝確認したけど、何事もなかったと・・・
まあ、奥さんとかもソバで寝てたし・・・。
いろいろと気を遣ったのですが、あちらも相当気を遣ってくれたようで・・・
いい家庭訪問だったかなと思います。